5Sを応用するとあらゆる問題が解決できる!?

5Sは製造業では基本の考え方です。
整理、整頓、清掃、清潔、しつけですね。

製造業ではこの考え方に基づき、在庫、工具、備品、機械等を最も効果的な配置や最善の状態に保つことが日々求められています。

例えば工具や備品は必要なものがすぐ取り出せるように、クッションマットなどの型を抜き取り、物が必ず定位置に収められる仕組みを作ります。
物の形にあった枠なので、しまう度に他の位置に変わったり、箱の中でぐちゃぐちゃにならなくなって、探す時間がかからず効率的な作業を可能にします。

何しろビジネスマンが「探し物」に費やす時間は年間150時間といわれています。
それを極限まで削減できれば、ひと月に10時間以上の残業が削減できることになります。

清掃、清潔については効率性の考え方よりも安全性の向上の意味のほうが強いです。
例えば、「清掃は点検なり」という言葉があるように、清掃することで工具や機械の異常を発見したり、事故を防ぐことも可能です。
清潔も同じで、常に清潔に保つことで、刃が錆びついて欠けるような事故を防ぐことができます。

しつけはこれらを始めとしたルールを守る習慣づけですね。
守るべき二つの「安全」の中で述べた通り、どんなに大事なことでも時間がたてばその意味を忘れられることになりかねません。
それを伝えていくためには「しつけ」が必要になるのです。
定められたルールは守り続けてこそ意味をなすからです。

さて、5Sは製造業の現場だけではなく、あらゆる問題を解決できる可能性があります。
例えば、パソコンの中にいろいろなデータが保存されていると思いますが、
それは他者が見たときにすぐに中身がわかり、何がどのようなファイルであるか
わかる状態になっていますか?
企業や人によっては保存のルールが定められ、キーワード検索ですぐに発見できるようにしているか、フォルダーが整理され、簡単に何がどこにあるかわかるようになっていることでしょう。

でも、このようなルールが定められず、フォルダごとに同じファイルをいくつも保存して容量を圧迫したり、必要なファイルを見つけられず、業務に支障をきたしている例も
よく耳にします。

5Sの考え方に基づき、保存ルールを定めれば、きっと業務効率は飛躍的にあがるでしょう。

広報戦略でもそうです。例えばホームページでも5Sの考え方に基づき、運用していけば、
見やすく、わかりやすく、つねに新しい情報が更新される素晴らしいホームページになるでしょう。
経営戦略も同じです。売上が上がらない2つの理由で述べた通り、事業を5Sに基づき、
適宜取捨選択できれば、経営は必ず向上することでしょう。

「ありとあらゆる」というのは言い過ぎかもしれませんが、5Sは問題解決における基礎となる考え方です。

自分の周囲の課題についても5Sの考え方を応用してみてはいかがでしょうか。
例えば人間関係でも、だれが「本当に大切な人」なのかを考え直してみれば、
限られた時間をその人たちに集中させて、よりよい関係を結ぶことができるのではないでしょうか。

京阪神製造業研修.com





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